テキストブラウザーLynx（Mac OS X版）

速くて軽いテキストブラウザーの世界へようこそ。Macユーザーにとっては導入も困難なことが多いと思われるので、経験を基に簡単に紹介します。とりあえずはインストール〜サイトにアクセスするまで。

みなさんウェブブラウザー（インターネット閲覧ソフト）は何をお使いだろうか？ほとんどの方がInternet ExplorerやNetscape、Safariなどの、フルブラウザー（って言うのかな？）をお使いのことと思う。そこで、テキストブラウザーと呼ばれる類のものをひとつ紹介しよう。Lynxという、昔からある（らしい）テキストブラウザーだ。Unixをお使いの方は馴染み深いかもしれない。

Lynxは閲覧できる内容もテキストだけなら、操作もテキスト（キーボード操作とコマンド入力）だけという、いたってシンプルなもので、テキスト主体のサイト（掲示板など）を閲覧する時はとても読みやすく、かつ高速。私はフルブラウザーも使うが、訪れるサイトによってLynxを含めるいくつかのブラウザーを使い分けている。しかしMac OS X版のLynxについて書いてあるサイトは意外と少なかったので（Windows版やUnix版の解説はけっこうあるのだが...）、導入までの道のりはスイッチポンとはいかなかった。いままでほとんどMacintoshしか使ったことないので、この手のものは辛いところだ。それに加えて英語というハードルも用意されている。そこで、経験に基づき簡単に紹介してみようかというところ。

Lynx（Mac OS X版）のインストール

まずはインストール。これがなければ始まらない。が、どうやらUnixのソフトというのは、コマンドを打ち込んでインストール（コンパイル？）するらしい。Mac OS Xは、根っこがUnixらしいので、このへんがまた影響してくる。いきなりコマンドかよー、と、ここでいきなり挫折しそうだが、幸いインストーラー付きが配布されているので、それを利用してみた。以下、インストール手順。

1. インストーラー付きはTHE GNU MAC OS X Public Archive[dev.osxgnu.org]というところで配布されているので、まずそこで「Lynx-2.8.5.d16-SSL-10.2」というのをダウンロードする（だいたいTop 10 Downloadsに入っている）。
2. ダウンロードしたら「Lynx-2.8.5.d16-SSL-10.2.pkg.sit」というファイルが現れるので、解凍ソフトで解凍する。
3. 解凍後「Lynx-2.8.5.d16-SSL-10.2.pkg」というのが現れるはずなので、それをダブルクリックしてインストーラーを起動。
4. あとは画面に従うだけ。

補足

これは10.2用らしいが、10.3でも特に問題なく動いている。

インストール後、「/usr/local/bin/」というディレクトリーに「lynx」というファイルがインストールされているはずだ。確認するにはFinderのメニュー「移動＞フォルダへ移動...」というところへ「/usr/local/bin/」と打ち込めば良い（/usrだけ入れればウィンドウでたどって行くこともできる）。

Lynxを起動する

どうやらLynxはターミナル上で動くみたいなのでターミナルを起動する必要がある。そこでいくつかある起動方法のうち、私の知っている起動方法を紹介しよう。

• ターミナルを起動し、「/usr/local/bin/lynx」と打ち込む。
• ファイル「lynx」を直接ダブルクリックする。

ちなみに私はファイル「lynx」のエイリアスを作り、それをドックに入れたフォルダーの中に入れ、そこから呼び出して起動しています。

Lynxを使用する

まず、行きたいサイトを開くには、「g」を押してURI（主にwwwで始まるサイトのアドレスのこと）入力モードにし、URIを入力してリターンキーを押すだけでオーケー。よく使うであろうコマンドがウィンドウの下のほうに出ていると思うので、いろいろ試してみると良い。また、「?」または「h」でヘルプが、「k」でキー操作が表示される。

おまけ

私の使用しているLynxでアップルコンピュータ[www.apple.co.jp]を開くとこんな感じ（図1）。

以上、簡単に書きましたが、実際に、しかも日本語で使用するとなると、多少の設定も必要になってきます。興味のある方は研究してみてください。もしリクエストがあるようならor気が向いたら、設定などの解説もしてみたいと思います。

それでは良いテキストライフをお送りください！

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図1: Lynxでwww.apple.co.jpを開いた画面